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住宅ローンはいつまでに完済したい?10年20年30年先を見据えた計画の立て方

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佐々木 直樹

筆者 佐々木 直樹

不動産キャリア18年

面白く・楽しく・美しくありたいと思っております(笑)

住宅ローンは、借入額だけでなく、いつまでに完済したいかを意識するかどうかで将来の安心感が大きく変わります。
とくに、10年先・20年先・30年先を見据えて考えると、毎月の返済額や借入期間の決め方は今の段階から戦略的に考えておく必要があります。
しかし、仕事や子育てに忙しい中で、完済時期までしっかりイメージできている人は多くありません。
そこで本記事では、一般的な完済時年齢の目安から、定年や年金受給時期を踏まえた完済目標の立て方まで、住宅ローンをいつまでに完済したいかを整理するための基本的な考え方を分かりやすく解説します。
長期的なライフプランを描きながら、自分に合った無理のない返済計画づくりのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

住宅ローンはいつまでに完済したい?基本の考え方

住宅ローンには、一般的に完済時年齢の上限が設けられており、多くの金融機関で完済時年齢はおおむね80歳未満に設定されています。
国土交通省の調査でも、融資審査で「完済時年齢」を重視すると回答した金融機関が9割以上を占めており、完済時期は非常に重要な項目とされています。
その一方で、住宅金融支援機構の調査によると、実際の借入時の平均年齢は40歳前後で、借入期間は30年前後が多い傾向です。
こうした実態を踏まえると、制度上の上限だけでなく、自分は何歳までに完済したいのかを主体的に決めておくことが大切です。

次に、10年先・20年先・30年先を見据えたときの返済期間との関係を整理してみます。
住宅ローンでは、返済期間35年程度の設定が今も一つの目安になっており、30代半ばで借りると完済時期は60代後半に達しやすい傾向があります。
一方、40代前半で同じく35年返済とすると、完済時期は70代後半となり、老後資金との両立が難しくなるおそれがあります。
そのため、借入時期と返済期間を組み合わせて、10年後・20年後・30年後の自分の年齢とローン残高を具体的にイメージしておくことが重要です。

また、住宅ローンの完済時期を考えるうえで、定年退職の時期や公的年金の受給開始年齢も無視できません。
現在は、公的年金の原則的な受給開始年齢が65歳とされており、退職後に収入が減る中でローン返済が続くと、家計への負担が大きくなりやすくなります。
そのため、多くの方にとっては「できれば60歳前後までに完済したい」「遅くとも65歳までには返し終えたい」といった基準を持つことが、老後の安心につながります。
こうしたライフプラン上の基準を先に定めてから、借入期間や返済額を検討すると、無理のない返済計画を立てやすくなります。

完済時期の考え方 主なポイント 意識したい年代
金融機関の完済上限 多くが完済時80歳未満 借入前の審査時
平均的な借入条件 借入年齢40歳前後・期間30年前後 30代〜40代
ライフプラン上の理想 定年前後までの完済目標 50代〜60代

10年先を見据えた「いつまでに完済したいか」の決め方

まずは、今後10年の収入と支出の大まかな流れを整理することが大切です。
子育てや教育費、自動車の買い替え、家電の更新などは、家計調査の統計から見ても家計への負担が大きい支出として表れています。
これらの支出が集中する時期に無理な返済計画を立ててしまうと、生活費のやりくりが厳しくなりやすくなります。
そのため、「教育費や大きな出費がかさむ時期でも無理なく払える返済額はいくらか」という視点で、10年先までの家計と住宅ローン返済のバランスを考えることが重要です。

次に、10年後にどの程度の残高になっているかを把握するため、返済シミュレーションを行うことが役立ちます。
住宅金融支援機構の利用者調査では、当初の返済期間よりも実際の完済期間が短くなる例が多く、繰上返済が広く活用されている傾向がうかがえます。
あらかじめ「10年後までに元金をどの程度まで減らしたいか」という目標を決めておくと、賞与時の繰上返済や家計に余裕が出たときの返済計画が立てやすくなります。
こうした短中期の戦略を持つことで、「いつまでに完済したいか」という長期目標とのつながりも明確になります。

また、10年先を見据えるうえでは、金利タイプの選び方も重要な検討事項になります。
近年の調査では、住宅ローン利用者のおよそ7割が変動金利型を選択しており、多くの世帯が低金利を活かした返済を行っている状況です。
ただし、変動金利は今後の金利動向によって返済額が増える可能性があり、借入期間を短くし過ぎると、万一の金利上昇や収入減少に対応しにくくなります。
一方で、固定金利型は返済額が一定になる分、10年後までの家計見通しを立てやすくなるため、「どこまで返済額の変動リスクを許容できるか」を踏まえて慎重に選ぶことが大切です。

検討項目 10年以内の主な支出 住宅ローンで意識したい点
家族構成の変化 出産・進学・独立 教育費と返済額の両立
耐久消費財の更新 自動車・家電買い替え 一時的な出費への備え
金利タイプの選択 変動金利・固定金利 返済額変動リスク管理

20~30年先の老後を見据えた完済年齢の考え方

まず、公的年金の受給開始年齢と平均寿命の目安を踏まえて、老後の住宅ローン負担をイメージしておくことが大切です。
老齢基礎年金と老齢厚生年金は原則として65歳から受給でき、60~75歳の範囲で繰上げ・繰下げの選択肢があります。
また、令和6年の簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳とされています。
このため、60代や70代で住宅ローンが残っていると、年金収入だけで長期間返済を続けるリスクがあると考えられます。

次に、定年退職前に「いつまでに完済したいか」を逆算する考え方が重要になります。
たとえば、65歳から年金生活に入る前に完済したい場合、現在の年齢から完済希望年齢までの年数を目安に返済期間を設定します。
そのうえで、退職金や計画的な資産形成を活用し、最終段階で一部を繰上返済に充てる方法も検討できます。
こうした逆算の発想を持つと、借入時点から老後の家計を意識した無理のない返済計画を立てやすくなります。

さらに、医療費や介護費など、老後特有の支出も見越して完済目標を考えることが欠かせません。
高齢期は医療機関の受診回数が増え、介護サービスの利用が必要になる場合もあり、生活費以外の支出が増える可能性があります。
そのため、できるだけ70歳以降に住宅ローンの返済負担を残さないよう、60代のうちに完済することを目標とする考え方が一つの基準になります。
老後の支出に備えるためにも、現役時代から余裕を持った返済計画と貯蓄計画を並行して進めることが大切です。

年代 主な収入の状況 住宅ローンの望ましい状態
50代 給与収入の維持期 繰上返済で残高圧縮
60代前半 定年前後の移行期 完済又は残高小さめ
60代後半以降 公的年金中心収入 住宅ローン完済状態

10年・20年・30年先を見通した具体的な返済プランづくり

まずは「何歳までに住宅ローンを完済したいか」を明確にし、その年齢から借入期間を逆算することが大切です。
例えば65歳までに完済したい場合、借入時年齢が35歳なら返済期間は最長30年が一つの目安になります。
その上で、家計の手取り収入に対して住宅ローン返済額がおおむね20~25%以内に収まるよう、毎月返済額を設定すると無理のない計画になりやすいです。
生活費や教育費、予備費を差し引いたうえで、残せる返済原資から逆算して月々の返済額と借入額を検討すると、長期に続けやすい返済プランになります。

次に、ボーナス返済や繰上返済をどのように組み合わせるかを考えていきます。
ボーナス返済は一時的な収入減やボーナス水準の変化に左右されやすいため、家計に余裕がある範囲で慎重に設定することが重要です。
繰上返済には返済期間を短くする「期間短縮型」と、毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」があり、子育てや教育費が増える時期には返済額軽減型、老後までに完済時期を前倒ししたい場合には期間短縮型が選択しやすいです。
10年ごとに予定される教育費のピークや車の買い替えなどのライフイベントと重ならない時期に繰上返済を行うと、家計への負担を抑えながら総返済額の圧縮が期待できます。

さらに、10年・20年・30年という長期の視点では、金利動向や収入の変化に備えて返済計画を見直すことが欠かせません。
変動金利で借りている場合は、金利上昇局面で毎月返済額や総返済額が増える可能性があるため、一定期間ごとに返済額と残高の推移を確認し、必要に応じて繰上返済や固定金利への借換えを検討することが大切です。
また、昇給や共働きへの移行などで家計に余裕が生まれた時期には、無理のない範囲で返済額の増額や繰上返済を行うと、完済時期を前倒ししやすくなります。
一方で、収入減や出費増が見込まれる場合には、早めに家計全体を見直し、生活費と貯蓄のバランスを調整しながら安全性の高い返済ペースを検討することが重要です。

期間の目安 重視したいポイント 主な見直し内容
借入後~10年 家計負担の安定 毎月返済額と生活費の調整
10年~20年 教育費との両立 繰上返済の実行タイミング
20年~30年 老後資金との調和 完済時期と貯蓄計画の再確認

まとめ

住宅ローンをいつまでに完済したいかは、10年先20年先30年先の暮らし方を決める大切なテーマです。
完済したい年齢から逆算して返済期間や毎月返済額を決めることで、家計に無理のないプランが見えてきます。
老後の医療費や介護費も見据え、60代や70代に負担を残さない計画づくりが安心につながります。
当社では、年齢やご家族構成、収入の見通しを踏まえたシミュレーションで、無理なく完済できる返済計画づくりをお手伝いします。
住宅ローンの完済時期でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

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